[コメント] スクリーマーズ(1996/日=カナダ=米)
これではディックの原作をかなり薄めたものにしているとしか言いようがない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ディックの描く不安と恐怖は、一般的には生々しく、後々まで尾を引くような感じがあるから、映画ではあえて、その場限りのスリルと、後はせいぜい、時おり「あの映画はラストからどうなるのかなあ」とのんびりと思いふけれるようにしてあるのだろうか。
舞台設定こそ変えてあるが、原作のテイストをそれなりに生かしながら、B級SFとしてまずまずのできになっており、十分及第点はつけれる。しかし、ラストがちょっといただけない。
最後に熊のぬいぐるみががんばって地球への恐怖の来訪を予感させはしたが、それも原作を知っているからこその恐怖になっている。さらに言えば、原作では今度は機械同士の争いがはじまることをも示唆していたが、そこにはいっさい触れずじまいで迫力を欠いた終わり方となっている。
その辺がなんとも物足りない感じはした。
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