[コメント] デ・ジャ・ヴュ(1987/スイス)
こういう時空間の飛び越えはそれ自体既に面白いのだが、シュミットは加えて切返しによる視線の交錯をも導入する。この時空を超えた視線の交錯が魔法のように映画的で心底興奮するのだ。そして極めつけはクライマックスの謝肉祭!ここに到っては遂に死者と生者の垣根さえも消え去るわけで、加えてレナート・ベルタの美しい撮影まで味わえる本作は最上級の映画と呼ぶに相応しい。
(赤い戦車)
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