[コメント] ゴジラvsビオランテ(1989/日)
本作は怪獣プロレスよりはむしろ人間ドラマの方に主体が置かれたので、あまりゴジラが目立たず、それがまともになった理由なのかも知れません。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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平成ゴジラシリーズの2作目。見事なほど最低作品目白押しの平成ゴジラにおいて、比較的まともな作品はこれだけだろう。
勿論平成シリーズではどの作品にも共通する設定上のアラは本作品にも健在。「抗核バクテリア」なる細菌の存在は凄い。これこそ究極の平和用兵器が出来るではないか!ただ、放射能物質を食うだけであれば、バクテリアの体内に放射性物質が移動するだけなので、放射線の量は全く変わらないと言う事実はどうなるのか…。それとも放射能の半減期を促進できるような生物なのか?そのような生物がこの地上にいたら、放射能年代特定は全く無意味になるなあ。
この作品の売りだが、ここにはビオランテなる怪獣が登場する。これは薔薇×ゴジラ×沢口靖子の合成怪獣だが、沢口靖子もまさかこんな変身を遂げることになろうとは思っても見なかったことだろう。あの怪獣の中でもし人間の意識が最も強かったら、可哀想すぎる。
一応この作品ではビオランテが善玉の役割を果たしているが、あんなぶっさいくな怪獣を一見してヒーローと見破れる奴はいないだろう。特に第2形態になってからは終始ゴジラを圧倒していたから(無数の触手で相手を串刺しにするなんて、普通悪役のやることだ)、あの戦いだけを見るなら、どう考えてもゴジラの方がヒーローにみえてしまう。そんなビオランテを応援している人たちの姿がたまらなく哀れ。
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