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[コメント] 日本のいちばん長い日(1967/日)

五感を刺激し続ける160分。体力のある若者は観るべし。96/100
たろ

暑さ、湿気、焦り、興奮、恐怖、痛み、悲しみ、男臭さ…全てを視覚で伝える汗。これほど汗を効果的に使い、汗フェチを喜ばせる映画はあるまい。また、軍隊が建物内になだれ込んでくる足音、ガチャガチャと荒々しいながらも素早く設置される機関銃、放送局で銃を向けられた時の時計の音など音響に相当のこだわりが伺える。まるでその現場にいるかのような臨場感は五感を刺激して、軽く麻痺状態になるほど。そこに天本英世&黒沢年男の声まで突っ込んでくるもんだから、鑑賞後の疲労感は相当なので、元気な時以外には再見する気が起きなさそう…

上記のように、映像だけでなく音響の迫力凄まじい。役者の熱演も相まってただならぬ緊張感が続く。エンタメとしても、お勉強としても、メッセージ映画としても機能しているから非の打ち所がパッと思いつかない。みんな軍服だから途中から誰が誰が分からない点くらい。日本人として観ておくべきだし、特に若い人には観てもらわないといけない作品かと思います(鈴木貫太郎さんもおっしゃってたしね)

(評価:★5)

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