コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 12モンキーズ(1995/米)

ブラピの演技の五月蝿さは眠れぬ夏の夜の蚊の如し。ケヴィン・ベーコンに変更して頂きたい。。話は至って普通に予定調和(初見2002.04.02)
peacefullife

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ずっと食わず嫌いを続けていたのですが、遂に重い腰を上げて観てみることに。衝撃のラスト(?)だとか、ラストの解釈だとか、そういった話題だけは嫌でも耳に(&目に)してしまっていただけに、、あらまぁ

ブルース・ウィリスの髭面はなかなかいけてました。サッチモを選曲したのもかなり好きなのですが、テーマ音楽がブラピの演技同様、五月蝿すぎる。鳴りすぎ。

「タイム・パラドクス」というものを期待してしまうと、どうにもこうにも、ひねりも何もなく、おさまるべき状態におさまってしまうというだけの内容。「結局全ては夢だった」とか「精神科医の妄想だった」とかだったら驚いたかもしれない。まぁ驚いたところで評価するかは別として。

これだけ綺麗にまとめてしまって、「実は半分は夢だったんじゃないか」とか、後から考える余地も与えてくれていない。これで良い人には良いのかもしれないけれど。結局は「卵が先か鶏が先か」ってこと以外に観終わった後の感想が残らない。

ラスト考察もしてみようかと思ったが、既に充分なされているようなので、一つだけ納得の行かない点、、というか決定的と思えてしまう点を。。

過去(1996年の時点)において、大人になった自分が発砲する様を、既に見てしまっている。。この決定的な事実が、全てのタイムパラドクスについて考える楽しみを失わせている。ブルース・ウィリス(演ずる男)と共に、観客は最初にコレを見せられてしまっている。過去を弄ることによって、未来が変わるかと言う前に「絶対的に確定したもの」としてこの事実がある。最後にはこれが変わらない。まぁ、未来人達は変えられてしまったら困るのだろうが、この設定から行くと、変えられるべきものは、変えられる前から固定されているようだし。「観客はブルース・ウィリスの記憶を見せられていたのであって、未来(というか過去=1996年)が変わった後にはじめて認識されるべき記憶が、時空干渉などの原因でうっすらと見えていた」とか無理やり思ってもみたが、じゃぁあの精神科医が言っていた「どこかであったような」とか思わせぶりな科白は何だろう。勘違いねーちゃんなのか? 「観客を歓ばせようという作り手の意図」と解釈するのが私には一番しっくり来てしまったよ。「観客を」ってところが「私を」になっていないところが痛い。

そうなると、「卵が先か鶏が先か」まぁ、どっちでもいいや。。な気持ちになってしまうよ。電話だとかも、取って付けただけではないかとまで邪推してしまう。

いや、、でもこれだけ長い赤レビューを書いてしまうってことは、それだけスゴイ映画なのか・・・・いや、やっぱり違うな。。違うと私の直感が言っている。

それとも私は何もわかっていない頭の悪い人間なのかも?

まぁいいや。タイムパラドクス物、私の中では『ミレニアム 1000年紀』(登録リクエスト中)が好きです。正面から扱っていて、強引だけど好きです。誰にでもわかるように描いてますし。未来社会の描き方なんかもなかなかにユニークで笑えます。もし発見したら、観てみて下さいな。(多分けちょんけちょんに言われるんだろうな・・・・)

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)らーふる当番[*] ebi[*] 水那岐[*] mize[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。