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[コメント] パリの灯は遠く(1976/仏=伊)

少々繋ぎの悪い部分も目立つが、ロージーらしい鬼気迫る画面、堪えられないほどの焦燥の表現が胸を打つ。画面の緊張感創出はアレクサンドル・トローネルの貢献も大きい。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 冒頭の、中年女性がユダヤ人の骨格かどうか顔をいじくり回され、全裸にされ歩かされるシーンの恐怖感。この出だしからラストまで一瞬たりとも目が離せない、決して弛緩することのないテンションの持続。室内装飾品や美術・調度品の美しさ、駅構内の階段の造型、建設中のゲットーの偉容さ等々、画面の緊張感創出はアレクサンドル・トローネルの貢献も大きい。

(評価:★4)

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