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[コメント] キューポラのある街(1962/日)

文部省選定映画でいいのか?(05・7・15)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 予告編が凄かった。映倫青少年映画審議会推薦、中央児童福祉審議会推薦、日本PTA全国協議会推薦、主婦連合推薦、東京都教育委員会選定、東京都教職員組合特選、全国勤労者文化協会推薦、東京映画愛好会推薦、学生映画連盟推薦、機関紙映画クラブ特選、優秀映画鑑賞会推薦

 えらい映画やなぁ。「ご期待ください」と来たよ。この映画は浦山桐郎のデビュー作という事になってるけど今村昌平の映画やなぁ。セックスの臭いというか生々しい描写があるね。

 吉永小百合が薬を飲まされて襲われる場面。サユリストはどう反応したんやろうか。「あたしまだなの」と生理がまだ来ていないらしい事を暗示する台詞。修学旅行に行かずに土手で「初潮」を迎える場面とか今村昌平らしいよね。

 この映画で気になるのは「帰国運動」のシーン。北朝鮮へ「新国家建設の為に」集団帰国する場面が出てくるが見ていて辛い。日本で差別されているより「新国家」が魅力的に見えたんだろうね。

 東野英治郎杉山とく子から吉永小百合が生まれるのはヘンやなぁ。「働きながら勉強したいの!素敵な仲間が沢山いるのよ!」なるほど各種団体から推薦されるわけだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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