スクリーンで観るチャンスに恵まれたのですが、画面にピンと張り詰めた緊張感が西洋に無い独特のもので侍のクールさというものを痛いほどに痛感。『七人の侍』はいまいち時代のギャップもあり入り込めずに良く解らなかったのですが、素直にこの作品は魅了された。仲代達矢より市川雷蔵で観たいような気もしますが贅沢は言いません。仲代氏の凛とした佇まいも充分役柄に合っていました。モノクロというのも鋭敏さに拍車をかけています。これがカラー作品だったら絶対ニュアンスが変わってしまう。このような時代劇の心を理解した作品というのは益々時代が進めば難しくなるのでしょうね。