[コメント] ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米)
この寒々とした映像の中で慈愛に満ちた世界観はなんと言っていいのか?間の悪さ。会話の無粋さ。それを凌ぐ人と人との温かさ。これが映画。これぞ映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジム・ジャームッシュはユーモアのある人間だと思う。ただパーティーに出ても粋なジョークが言えなくて、会場の隅の方でマティーニなんか飲んでいるような男だ。
映画にも「粋なジョークが言えない」もどかしさはある。しかし、それがこの映画の魅力でもある。二人の男性が向かい合って食べる「TVディナー」(TVはどうした、TVは!)。セシリア・スタークを誘拐同然に連れて行かれて英語はしゃべれないロッテおばさんが唯一しゃべる英語が「fuck you!」。
これがアメリカ!と、思わせるような寒々とした映像が続くがラストの空を飛ぶ飛行機のシーンに救われる。
でも、このおもしろさが分かったのは30過ぎてからだけどね(観たのは20歳)。
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