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[コメント] ビッグ(1988/米)

「2.3日だけなら、あんな部屋に住んでみるのもいいかな」なんて思う自分の心の片隅にも、まだ彼は住みついているみたいデス(笑)。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







トランポリンも自販機も魅力だけど、二段ベッドってのが個人的に妙に郷愁をソソるアイテム。子供の頃の布団に入ってから眠るまでの思い出がいっぱい詰まった、子供にとっては特別な場所。しかもアレだけ広い部屋借りときながら、それでも子供は二段ベッド欲しがるんだよなぁ。分かる分かる(笑)。

カラダの成長とココロの成長、何がオトナで何がコドモなのか、子供を主人公にしながらも、コレは一方では大人のための優しいおとぎ話。ラスト近くでジョッシュが町の風景を見ながら、その年でしか経験できない大切なモノやヒトとの出会いを再認識するように、彼から「童心に帰る」「素直になる」というステキな贈り物をたくさんもらいながらも、それがかけがえのないものであるから「一回だけでいい」と大人の世界に帰っていった彼女にも深く共感。寂しい気持ちもあるけど、彼からステキな宝物が、まだ自分の中にもあるって教えてもらっただけでも彼女は幸せだと思うし、それを大切にしようと思った時から、また彼女の人生にも違う彩りが生まれてくるハズ。等身大に一歩一歩成長していくのって、時折しんどくもなるけど、その時にしかできないからこそかけがえのないことだと教えてくれる、珠玉のおとぎ話。

有名なピアノのシーンももちろん素晴らしいけど、それよりもトランポリンの上でためらいながらも、ジョッシュに手をとられながら次第に変わってく彼女の表情には、こちらも胸を躍らされる。そしてこの映画を見ながら「あの頃は良かった」なんて言うのも何なんですが、やっぱり皆様同様この頃のトム・ハンクスは本当に魅力的だったなぁ、と思ったり。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ピロちゃんきゅ〜[*]

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