[コメント] ジャンヌ・ダルク裁判(1961/仏)
純粋映画。映画はその純度と題材ゆえに加虐的エロティシズムを帯びだす。フロランス・カレのか細い肉体/男装/凛としたとも精気の抜けたとも云いうる瞳。問答の無機的反復と過酷な視線演出。実に背徳的にエロティックだ。結末は文字通り奇跡的だが、それはあくまで簡潔で力強い画面と音響が、即ち映画の純粋性が導く奇跡である。
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