[コメント] 現金に手を出すな(1954/仏=伊)
傑作。物語が面白い。強奪金の後始末。人生の後始末。何事も考えるようには行かないものだ。女たちが優しい―「あの人、もうやり直す歳じゃないからさ」という妻。そっと暖かい心根を見せる食堂の女主人。そしてもう1人、相棒リトンのことだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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実は何十年も前に本作を観ている。その時は、このリトンが凄く気になった―こういう奴とつるんでいるとロクな事がないんだ。私も気を付けなくっちゃと強く思った。そして、実際付き合いを避けた人もいた。
でも今回観ていると、マックスは結局彼を救うために頑張るのだ―その前にさんざん悪態をついていたのに、だ。
そこで私も昔の事を、あれで良かったのか?と考え始めた。
あれっと思い出したのは、あの時の事は私の方が避けられたのではないか?ということだった。
何の事はない。そういう風にも取れることを今更ながら気付いたのだ。
真実は? どちらも正解だったのかもしれない?
結局、世の中、人生なんてものはよく分からないが、あれはあれで良かったのかもしれないと考え直した(笑)。
私のお粗末な話はともかくとして、時に仏映画は人生を教えてくれる。
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