[コメント] 夢追い(1979/仏)
よくあるボニー&クライドものだが、ささやきかけるような繊細さが新鮮だった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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作品中でもボニーとクライドの名前が出てくるので、どうしてもあのラストを想像してしまう巧い仕掛け。逃避行ものは悲しいラストと相場が決まっていて、たいていの作品ではそれが分かっていても別に気にしないで見られるものだが。どうしようもなく切なくて儚くて、この2人には未来をあげたい、と胸が締め付けられた。ラストのニューヨークの遠景が出ても、まだ何かあったりして、とホッとできなくて最後の最後まで固唾を呑んだ。何もないと分かった時の嬉しさをありがとうと言いたい。美しく静かな演出にかえってハラハラさせられる。こういうこともあるんだなあ、と、勉強になった気分。
ただ、美女の代名詞カトリーヌ・ドヌーブを口説き続ける男という図式は見飽きた感あり。逃亡者同士の連帯感みたいなのから自然に発展する方がおもしろいかも。
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