[コメント] 男はつらいよ(1969/日)
封建(フーケン)の寅。(05・8・06)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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寅さんが言うとそんなに面白くなくても面白くなってしまう「魔法の台詞」がある。
「バタ〜」(御前様が言ったのを寅さんが面白がってギャグにしてしまった。 笠智衆の「バター」も大真面目で味わい深いものがあるのだが。「フーケン的だなぁ」(封建的を間違えてフーケン的と思い込んでいる)「オイ、コラ、青年」(第一作では博に向かって言われる。年下の若者に恋愛論を説く場合に使われる事が多いようだ)
渥美清が言うとシミジミと笑えるのである。これらの台詞はバリエーションを変えながら『男はつらいよ』シリーズで使われる。その度に笑ってしまうのだ。まさに「フーケンの寅」と言う事が出来るギャグではなかろうか。
第一作は 倍賞千恵子の見合いに付いていく寅さんがサイコーだ。「キイパンチャー?キイパンね」ホテルでの見合いという取り繕った場を破壊してしまう寅さんのパワーは痛快である。光本幸子のマドンナも上品で最高だ。悪気が無いのに男を傷つけてしまう。「失恋→旅→手紙→旅先での啖呵売」というパターンが第一作から確立されているのが嬉しい。
メモ 公開日 1969年8月27日 観客動員数 54万3千人 主なロケ地 京都 奈良
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