[コメント] 男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977/日)
あの殿様のヤツねと、思い出すだけで笑える。でもアラカンって別に若い頃もカッコよくないよ、顔長いし。芝居も超下手。殿様と言うか、バカ殿様。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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昭和40年代前半の東映任侠映画なんかでは、人情の機微をわきまえた渋い親分を名演してたけど。殿様だから、庶民の生活を知らないてんで、カップラーメンの値段を知らないとか、市電の乗り方が分からない、とかいうなら分かるんだが。東京で人探しするのに、寅に頼むだけで、大いに期待してるという。ただの馬鹿にしか見えない。まあ、すぐ見つけるし、所詮は喜劇映画ということなんだろうな。ドタバタ調に描く演出力は一定以上あったように思う。「不治の病」「死による別れ」ネタに手をかけた前作に続き、今作のネタも「世間知らずの殿様」と、ネタ詰まり感に変わりはないが、この捻出そのものはすごいとも思った。
真野響子にも、別に惚れてた訳じゃない。アラカンから、嫁の婿にと言われ、舞い上がってしまっただけ。後に倍賞千恵子に、「焼きもちを焼かない男なんて、本当にいるのかな」としんみり演技させてたが、渥美清に演らせたところで、たいした説得力が出る訳もないと、分かってたからか。全体的に、なんか寅さんが振り回されて、そこが可哀相に思える作品だった。
75/100(19/03/05記)
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