[コメント] 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981/日)
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おトコはつらいよじゃなくてオとこはつらいよになってしまいそうな勢い。しかし、気持ち悪りぃじゃねえか、東京は葛飾柴又の話なんだからよ。おばちゃんまで「おいでやす」とか、影響受けやす過ぎだよ、東京の人たちゃぁ。
松坂慶子の頭はよっぽど重かったんだろうな、寅の脚なんか痺れちゃってよ。しかし、寅にしてみりゃ、そんなことでいきなり同衾するわけにいかねえじゃねえか、利己的な進化論の先生じゃあるまいし(←わかりづらい。面白くもない)。
寅を見慣れた人間からすりゃ、これは寅の優しさであり、礼儀であり、道徳だ。しかし、松坂慶子と言えば、最近の浅ドラ「てんぷく」も見たが、今じゃ想像のかけらもつかないが、当時は美人女優の代名詞。その松坂慶子からすれば、あれぁフラれたも同然だてのは、わからなくはない。
そして、当てこすりみたいにして対馬の寿司職人(斉藤洋介)と結婚する。しかし、彼女には幸せになることについて、覚悟があった。そういう人なのだと思う。だから、寅のセリフにあった通り、本当は、彼女はとらやへ結婚報告に来る必要なんかなかった。しかも、寅の背後から、両手で寅を目隠しして登場したりして(とらやの面々が彼女をそそのかしたとも言える。とらやの面々はいっつもこう・・・)。
寅さんは本当にみじめな気持ちにさせられたんだろうなあ。寅さんなんて架空のキャラクターだけど、架空のキャラクターの心情にしんみり寄り添うドラマ作りの出来ているところが、本作(本シリーズ)のイイところなのだろうと思うたことにごわしまする(←お前が何から影響を受けているか不明)。
あ、冒頭夢にマドンナが出てんのは初めてのアコムかと(←つまらん)。
80/100(19/04/20見)
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