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[コメント] 男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985/日)

まず、巻頭の夢のシーンが秀逸。寅が日本人初の宇宙飛行士になった、という設定で松居直美がレポーターで出てくる。ロケットの中の寅に対する照明がいい。これはシリーズの夢のアヴァンタイトル中でも上位の出来栄えだろう。
ゑぎ

 本作は美保純−あけみの失踪から派生した顛末を描いたものなので、彼女はマドンナ・栗原小巻と同等レベルで目立っている。ただ、入浴シーンでセミヌードまで披露するのはシリーズとしては少々違和感があるが。しかし、このシーンの前段、美保純が田中隆三の車で露天風呂へ連れて行かれるシーンは、車中の撮り方が見事で唸らされる。やはりこのような良いカットは随所にある。また、本作の寅の恋敵(こいがたき)、最終的に栗原小巻と結ばれる役は川谷拓三がやっていて、もうこの配役だけで良いに決まっているようなものだ。

#備忘で他の配役などを記す。

・夢開けは駅のベンチ。夢に出てきた松居直美は高校生。

・クレジットバックは旅先の寅。会津桐の下駄をさくらへ送ろうとして金が足りない。こゝだけ関敬六−ポンシュウが登場。

・タコのテレビ出演。失踪した美保純−あけみに呼びかける。テレビを見る工場の事務員はマキノ佐代子。テレビのキャスターに森本毅郎

・「よ、備後屋、相変わらず馬鹿か!」備後屋は露木幸次(本職は小道具係)。

・下田のシーンで笹野高史。いいねえ。あけみはスナックに「さくら」という名前で出ている。下田の旅館の女中に谷よしの

・式根島に渡る船の中でアパッチけん光石研中島晶子ら。同窓会。

・御前様が外人に英語で道案内するシーンがある。

人見明と露木幸次が式根島へ海釣りに。

・川谷拓三は栗原の夭逝した親友の旦那。娘と仲がいい。

・ロシア料理の店。川谷のプロポーズ。照明が落ちてバラライカの演奏。

・お正月。浜名湖遊覧船。アパッチけん、光石研と再会。バイのシーン。タイガースの帽子をかぶった男の子2人。浜名湖とケーブルカーのカットで「終」

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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