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[コメント] 鉄道員(1956/伊)

父性幻想。切ない展開がラストへ。しみじみ感がいいけど、やっぱり幻想だと思う。失われ行く父性をなんとか残したかったのかな。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







近代社会。自己の確立。家族の解体。組織化、合理化。

娘できちゃった結婚?長男家出。鉄道員労働強化。夫の暴力に耐えて、恨みをためて、あきらめを悟った妻。

組合になじめないアンドレア・マルコッチ。(『キューポラのある街』でも組合に入らない昔かたぎの男がいたなぁ。)スト破りは、むしゃくしゃして?理論先行の人間味のない組合幹部へのあてつけ?

信号見落とし事件で、飲酒発覚。解雇にならない。

なぜかラスト、バラバラ家族が戻って再生。じわじわとなかなかいいシーン。落とし所はやっぱり家族の絆。これにはかなわない。

ギター、お前の為にセレナーデ・・・。

すでにこの頃に父性への郷愁。深読みかなぁ。

(評価:★4)

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