[コメント] 刑事(1959/伊)
噴水のある風景。ファルネーゼ広場という観光名所らしい。噴水の前のアパートが犯罪現場。本作も街の描写はいい。あとは、主題歌の雰囲気醸成で、随分と胡麻化されてしまう映画だろう。
登場人物では、自作自演のピエトロ・ジェルミの存在感が圧倒的で、その他多彩な人物が登場するが、皆、薄っぺらく感じてしまう。クラウディア・カルディナーレが、ほとんど、しかめっ面、というのが残念。笑顔は一回ぐらいか。もう一人のヒロインと思っていた、エレオノラ・ロッシ=ドラゴの扱い、境遇にも吃驚。しかし、こゝからプロットが動き出す。フランコ・ファブリッツィは医者なのか?日サロ店のオヤジなのか?女たらしの役。ジェルミから酷い扱いを受け続けるのは、可哀そうになるが、ダメ男ぶりを上手く演じている。あと、『鉄道員』でジェルミの友人を演じていたサロ・ウルツィが、本作でも仲間の刑事役でいつもジェルミの側にいて目立っている、良いアクセントになるキャラだ。
そして、エンディングのCCの走りっぷり。この疾走カットを長々とやらず、簡潔に済ませるところはいい。
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