[コメント] 男はつらいよ 寅次郎の休日(1990/日)
話は平凡だが、役者が揃っているので伝わるものがある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
泉のひどい親父が女つくって逃げた。追跡の最中は、一体どんな親父だろうという興味で引っ張る。そして発見したら寺尾聡と宮崎美子だったので許した、というシンプルな話。これはもうキャスティングの勝利で、このふたりが仲睦まじくしていたら許さざるを得ない。何も語らないゴクミがよく判るし、酒呑んで荒れる夏木マリもよく判る。彼女が寅の花束に涙ぐむのも判る。話は平凡だが、役者が揃っていた。
渥美清は60を超えているのに、おばちゃんは寅を「40過ぎて独身」と怒る。そういう設定なのかと驚かされる。一方満男はどんどん成長しており、くるまやの家族は部分的にサザエさん状態なのだった。しかし寅にもうアクションはなく、夏木の愁嘆場には踏み込まず、先に宿屋を立つ夏木親子を満男に追わせるだけで自分は寝ている。さえたギャグもない。これが映画を寂しくさせているのは確か。徳永はまたしても違和感。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。