[コメント] タクシードライバー(1976/米)
細かい所でリアルさにこだわったことが、圧倒的な迫力を生み出す。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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特に印象的なのは、大統領候補の演説を聞きながら(そのフリをしながら)、交わされる、シークレット・サービスとデ・ニーロの会話。
こいつがシークレット・サービスだろうと目をつけたデ・ニーロは、その腕前とか、警戒心とか、スキはないだろうかと、できるだけさりげなさを装って、当たり障りのない会話から始めようとする。
一方、シークレット・サービスは、「こいつは怪しい」と思っても実力行使するだけの根拠もないので、相手の会話に乗りつつ、その住所や名前を知ろうと、さりげなさを装って会話を誘導する。
それに対して相手の腹を知りながらも、でたらめを答えるデ・ニーロ。何げないシーンだが、スクリーンから火花が飛び散るような、ヒリヒリした緊張感があった。
私は、そういうシーンに、心底、しびれた。
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