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[コメント] 野性の少年(1970/仏)

人間−文化=野生人間。やろうと思っても人道的にできない 実験観察。人間行為のほとんどが文化だ、という 認識を迫られる。
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画では触れていない性。仮に 野生の少年と野生の少女が成人したら、 性行為はできるのか? なんかこすると心地よい→いろいろ工夫→行為?? 多分、無理でしょう。ああ、性を描いてほしかったなぁ。

映画でヴィクトールは他の生き物の存在に怯えていた。 たとえ、美人が目の前に現れても、何の反応もないのでは。 いや、彼の前では美人もブスもないのでは。

利己的遺伝子が美を選ぶ、という説も怪しくなる。 やはり、文化を経てないと素の人間には美の基準もないのでは。

ヴィクトールは赤ちゃんのときに捨てられたのではなく、 3・4歳で捨てられた、と推測されていた。 赤ちゃんでは食べる行為ができないから。 食欲はあっても食べる行為は文化。

ヴィクトールは最初、話し声に反応しなかった。 やがてO(オー)の音に反応。何でも臭いを嗅ぐ。 4つ足歩行→二足歩行は文化。じっとしていない。水が好き。 森を見ながら飲む。喜怒哀楽なし?

美しい映像と少年の演技に驚きました。

アヴェロンの野生児・・・映画は中途半端。 その後が気になります。本でも読もうかな。

(評価:★4)

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