[コメント] 時計じかけのオレンジ(1971/英)
『2001年』よりも時代を感じさせる。つまり、現実より人間の想像力のほうがよほど時代に支配されているという証左。
キューブリックのこだわった対象が、『バリーリンドン』のように「現実の再現」であるならば、その恐るべき表現力は今も輝きを失わない。『2001年』『シャイニング』しかり。(この2本は「仮想の現実」を再現しようとしているが)
しかしこの映画のように、「想像力」に対してこだわればこだわるほど、その想像力の持つ時代感覚を忠実に再現することになる。ここに示されたすべては、所詮あの時代の産物なのだ。70年代をリアルタイムに生きた目からすれば、懐かしさを通り越し、少し気恥ずかしくなってしまう。
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