[コメント] 地の群れ(1970/日)
歴史として背負わされた根深い過去。被害者として背負わざるを得ない痛ましい過去。若き日の過ちとして背負った悩ましい過去。その枷と傷と後悔が渦巻くさまを、熊井啓は冷徹なまでに淡々と描く。そこに炙り出されるのは生きている人間の罪そのものだ。
(ぽんしゅう)
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