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[コメント] ショート・カッツ(1993/米)

描かれるのは各々の人物が背景に持っているモラルが壊れている、気づかない、気づく、修復する、の斑模様。水死体の横で釣りするみたいな。こういう奇矯な断片の羅列が後期アルトマンの作風になっちゃった。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この方法の発見には独自性があろうが、垂れ流しは閃きに乏しい。観ているうちはそれぞれ面白いのだが記憶に残らない。

最初の防腐剤散布が途中で忘れられたのは不満で、最後に地震になるのが詰まらない。殺人で投げ出して終わるのも消化不良。トム・ウェイツなんか、地震で妻と仲直りしてダンスしているが、とってつけたようだ。

俳優単位では充実しており、レモンの浮気の告白を複雑なリアクションで聞く息子のブルース・ディヴィソンがとても上手い。ベストショットは冒頭の美しいヘリコプター飛ぶ夜景。再見。

(評価:★3)

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