[コメント] ウホッホ探検隊(1986/日)
父親不在が日常となった家庭の日常に、ときおり森田芳光の毒を持ったセリフが飛び出して、その非日常性にはっとさせられる。ラストは70年代半ばから続いたクロワッサン的「女の時代」がたどり着いた幻想の崩壊を予見し既定としての幸福の限界が滲む。
ここに描かれた、母と父の立場に気配りを欠かさない物分かりの良い息子たちの存在こそ、80年代半ばの自立を志す女たちの理想であり拠りどころであったのだろう。
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