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[コメント] PERFECT BLUE(1997/日)

面白い。意外な結末で楽しめた。だが、これを見て、これがオタクだと思わないで欲しい。
ちえぞう

以下は、かなり個人的な見解だけに頼って書かれているので、「え〜絶対違うって〜!」と思う方も多いかと思います。あまりの主観的意見に気分を害されたらすみません(^^;)

アニメに詳しく、マンガも描く現役オタク人の自分としては、かなり映画のスタッフが現代のオタクを誤解しているように思われた。アニメの製作者ってのも一種のアニメオタクな訳だが、ここまで誤解があるのは世代のギャップのためであろうか。

まず、アイドルオタクとアニメオタクを混同している。アイドル好きだからと言って、みんながアニメオタクではない。あの描き方では、熱狂的アイドルオタク→女性を極端に理想化する性格→アニメの趣味もあるだろう…という感じだ。そうした世界と接触の無い方は分からないだろうけど、実際はそうでない場合が多いです。 それにあんな路線のアイドルは今時いないって…(^^;)。

他にも、製作者側が若者文化に無理に追いつこうとして失敗している個所が時折見られる。あの危ない感じのオタク青年のキャラデザ、あれだけ絵柄が違う気が私はするのだが、違和感は明らかに現代の青年マンガを意識しているからではないだろうか。彼だけ、映画制作時から流行っている某青年マンガの絵柄のようだ。敢えて何かは言わないが、キャラの役柄(ストーカー的な)も、まるでそのマンガの登場人物に近かったりして。 登場人物の怖さを出すために、なぜそうした新しい流れへの媚びが必要だったのか。あれだけ力のある製作者側、キャラを立てるのにそんな必要がないはずだ。時代に媚びず、自分たちが持っているもので勝負しなかったのは残念である。 でも一番世代のギャップを感じたのは、お店に貼ってあるアニメ絵のポスター。現代的でもなければ、昔のものでもなく、奇妙なものである。

でも、なんだかんだ言っても面白かったです。Genderという点での女性の描かれ方以外は…。

(評価:★4)

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