[コメント] 赤ちゃん泥棒(1987/米)
悪人面をしていても憎めないキャラばかりであるところに愛を感じます。人生ってそうあってほしい!(2008.03.13.)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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刑務所への出入りを繰り返す冒頭から、タイトルロールが出るまでのテンポが見事。この一連のシークエンスで映画のすべてを決定づけたと言ってもいい。ニコラス・ケイジとホリー・ハンター、ふたりのキャラクター像を早い段階で観客に植えつけてしまうのだから。
コーエン兄弟らしいブラック・コメディで、そのユーモアは初期作品から生きていたことがよくわかる。その上で、ヒューマンドラマとしても子供や家族という暖かいテーマを秘めていて好感が持てる。悪人面した登場人物たちでも誰もが、赤ちゃんにメロメロになってしまうところ、本当に憎めない。
そして、憎めないヤツの筆頭として、ニコラス・ケイジがとても良い。チンピラ的な風貌のはずなのに、どんどん弱々しく見えてきて、すごくピュアなキャラクターとして親しみが持てる。
ラストシーンはあくまで“夢”としてるところ、ここがまたニクい!
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