[コメント] 快盗ルビィ(1988/日)
これは推理短編小説の名手ヘンリー・スレッサーの連作短編集が原作。同書は「奇抜な犯罪の一部始終」がメインなのはもちろんなのだが、その他に、背景に主人公たちをとりまく登場人物(家族)達−すこぶる市民的で普通の人々、つまり常識的な人々−が居るという点がある。
主人公たちの非常識との対比がまた見(読み)どころになっているのだ。しかしこの映画化作品はそこ迄入れる余地がなかったようだ。
更にはキョン2を起用したことにより、キョン2のパワーに押されて、H.スレッサーは何処かへ行ってしまった感がある。そういう点は寂しい限りだが、皆さんのご指摘通り(和製)ミュージカルになってもいる事だし、これはこれで良かったのかもしれない。
推理ファンとして4点。
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