[コメント] 奇跡の人(1962/米)
これはセンチメンタルな映画では無い。(05・6・10)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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NHKも粋やなぁ。『愛は霧のかなたに』を差し替えて『奇跡の人』を放映するなんて。こんな機会でもないと見る気の起きん映画やからね。アン・バンクロフト追悼企画。
どうせ泣くんだろな思ったらそんなに泣かんかったね。アーサー・ペンは映画作家として「こんな事やってたんやなぁ」という発見があったなぁ。この頃から「アメリカンニューシネマ」の萌芽が見え隠れしとるね。
控えめな音楽、観客に感情移入を許させないストイックな画面。アン・バンクロフトとパティ・デュークの演技は、迫真的というかリアリズムの極みだったね。ちょっとホラー映画みたいで怖いぐらい。
観客にサリバン先生の視力を理解させるため、回想シーンでざらついた画面を挿入したりする手法は上手かったなぁ。子供の時に映画館で観たのはパティ・デュークが、サリバン先生を演じたリメイク版だったんだなぁ。という事はコレが初めての『奇跡の人』体験になるわけやね。
ラストの「物にはみんな名前がある」という事を知る感動の場面では「ウォ、ウォ、ウォ〜」としか言っとらんかったなぁ。
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