[コメント] 妹(1974/日)
秋吉久美子の演じる妹は決して理想の妹像ではないけれど、超が付くほどの“理想の妹”だ。と言うよりも理想の年下像というべきか。そして作品の持つ力ではなく、そこに秋吉久美子がいるからというだけで、野郎の三本の足を映画館に向かわせるパワーは絶品すぎる。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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脱ぐという通過儀礼は、秋吉久美子にとってはプラスに作用し続けるものだろう。女優としてのプライドをもって演技する様には、賞賛の賛辞しか用意できない。だが『あにいもうと』はアニキもハンサムボーイ草刈正雄で釣り合わせていたが、この作品はアニキが林隆三(引き立て役)で妹の持つ「美」が群を抜いて存在してしまっている。さらになんちゃってミステリーの構成だけならまだしも、撮影までも雑で、やる気が感じられそうで感じられない雑な造りはいかがなものか。秋吉久美子からとれるダシを無駄にして、さらに客寄せパンダ的にキャスティングされているかのようで、この作品は嫌だ。
妹という曲、ひし美ゆり子と秋吉久美子がいても、作品内容が悪けりゃ喰えない。どんな良い食材があっても、料理を作るシェフが二流じゃ仕方がないということだ。伊丹十三の死が予知夢のようであったのが新鮮だった、という点を除けば正直不味かったの一言だ。
なお3点という点数の内訳、約9割はビーナス秋吉久美子の裸体に捧げている。
2002/12/29
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