[コメント] 処女の泉(1960/スウェーデン)
高望みかもしれないが、これではまだ画面に厳しさが足りないと思う。「映画」において真の厳しさは悲惨な物語を簡潔に語ることだけでは獲得できないのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もちろんこの撮影は決して悪くない。すばらしい。だがフレーミングやカメラワークに若干の甘さが残っており、画面が物語の厳しさに拮抗できていないように見えるところもある。たとえば、食卓の場面などで必ずしも必要とは思えない顔に寄る小さなトラックアップ(ズームアップだったかも)が多いこと。一方で、復讐の準備を進めるシーンの一本の木のショットでは、純粋に画面自体の力に心を動かされた。
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