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[コメント] 永すぎた春(1957/日)

ラスト近く、カリプソで踊る船越英二がいいなぁ。その後、見明凡太朗沢村貞子川口浩若尾文子そして船越の正面下からのバストショットを夫々の視線で繋ぐ演出もグッと来る。
ゑぎ

 また、八潮悠子(船越が惚れる看護婦)の母親役で村田知英子が登場するのだが、本作では随分と老け役。しかも何とも嫌らしい役で少々作り過ぎの感もあるが、この人の名バイプレーヤーぶりを堪能することができる。

 若尾文子は終始顔がむくんだよう。ひどくぽっちゃりしているし、右目の下がはれているカットも多く、ちょっとがっかりする。多分、超多忙な中での撮影だったのだろう。

 中盤で川口浩を誘惑する角梨枝子が綺麗。ただし、川口と若尾が部屋を出て行った後、残った彼女が崩れてしまう演出なんかはもっとスマートに見せて欲しいと思ってしまう。このシーンで仲介役になる北原義郎は28歳で子持ち、しかも学帽を取るとハゲ、という学生を演じているのだがとてもかっこいい役で得をしている。

(評価:★3)

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