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[コメント] ユージュアル・サスペクツ(1995/米)

謎解きよりも、ここまで振り回されてだまされたことが楽しい。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最初に見たのはもう3、4年前でした。その時はラストのどんでん返しにア然としたって感じでした。かなりクールな作品だなって思ったんですが、最近ビデオで見直したら、けっこう印象変わった。

ネタバレになるけど、最初のオープニング以外のエピソードは、全て彼の独白を映像化したものだから、つじつま合わせなんかどーでもいいじゃんって感じに思えてきた。いや、いい意味でだまされたことを楽しんじゃえばいいのだ。

そう考えれば、エピソードの中で皆が皆、カイザー・ソゼの名を歌舞伎役者のようにオドロオドロしく言うクサイ演技も納得できるし、最後に犯人が捜査官にバレちゃうことも正解に思える。

つまり、「悪魔のような男、真の黒幕、カイザー・ソゼ」はあくまでも作られたイメージなのであって、思わず見ているこっちまで信じこまされちゃったんだということがやっといまごろわかったのだ。

ラストの、ある種軽妙とも言える逃げ切り方もそれで納得できる・・。けっこう大げさな音楽も、まあこれでいいのかも。犯人わかっていながら見ていても楽しめるもんですね。

作品自体の評価は、最初に見た時は「とにかくクール」の4点で、2度目は「ファニーがクール」の4点。監督の評価は最初に過大評価しすぎだったことがわかった。構成力は認めるが、映像美はいまいち。「ゴールデン・ボーイ」や「X−メン」も見たあとだし。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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