[コメント] 汚れた血(1986/仏)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
カラックスの近未来映画。そう聞いただけでドキドキしてしまうが、僕はこの映画をいつも気持ちよく観終えることが出来ない。 エンディングにどうしても悩ませる、ミッシェルの疾走する理由である。
チンピラなアレックスは、彼女に一目惚れをするわけだが、ミッシェルには恋人がいる、彼女も当然彼(名前忘れた)を愛している、アレックスの気持ちなど、言葉でいっても通じなさそうなくらい溺愛している(はずだ!)。
彼は疾走する、そうだ!おう!オレも疾走した。自分の気持ちを気づいてくれないやるせなさに、この胸の苦しみに、僕なら前に別れた彼女のことを考えたら、彼女の最後の顔を見てしまったために、ああ・・この胸の苦痛を振り払うように疾走するだろう!!(アホだ俺)
そんなアレックスは銃弾に倒れ車に乗り込む。彼女は異変に気づくのだが、彼はノーだ。さらに後ろには前の彼女が・・なんて展開、だから僕はカラックスが大好きなんだ!!いったいどうなってしまうんだ?!
ミッシェルの顔に付いたアレックスの血を触れ突然疾走する、彼氏や周りを振り切り、壊れたかのように・・彼女は何を思って疾走したのか?僕にはそれがどうしても読みとれないのだ。たぶん ミッシェルの彼氏が彼女を止めて飛行機に乗せようとしても彼女は乗らないだろう勢い。 なんなんだ?どうしたというのだ ミッシェル。アレックスの死をきっかけになにが変わったというのだ。
僕の解釈では彼の死によって、また前の彼女が執念で追いかけてきて、その愛の偉大さに(言葉知らねぇなあオレ)ミッシェルの気持ちが揺らいでしまって、本当の愛?恋?という物に触れてしまったのか・・そうなのか!!ああ・・そうなんだ、きっとそうだ。
僕は、この映画の意味。とりわけエンディングですが何回観ても理解できなかったんです。それで何度かこのページで書き直したりしてたのですが・・・なんて感動、「汚れた血」のコメントを書いているうちに今わかりました(泣)。たぶんいろいろな解釈もあると思いますが、僕なりに消化したと思います。
作品とはまるで関係ないのですが、僕は「映画批評空間」に出会えてホント良かったと思います。何人このホームページで情報、意見を述べているか分かりませんが、大変素晴らしい所です。これからも新作がどんどんと紹介され、いろんな人たちが一つの作品にコメントし、共感し発見する。 素晴らしいです。僕も、素敵な映画を一つ一つ書いていこうと思います。
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