[コメント] ガンジー(1982/英=インド)
ベン・キングスレー恐るべし!と言うほかないような映画でした。歴史映画でこれほど真実味のある映画はなかなかない。存在そのものにかかわることだし、映画にするには相当な勇気と努力が必要でしょうね。
リチャード・アッテンボロー監督はいかにもイギリス人らしい映画監督であり、そこはかとなくデビッド・リーンを彷彿とさせますね。影響というよりも面影というか亡霊というか、リーンの映画か?と見間違えるシーンがいくつかありました。
思えば『インドへの道』と見比べてみれば、この映画の存在が別のものとなって伝わります。
でもリーン監督の他人を寄せ付けないような鋭い切れ味に対してアッテンボロー監督のアットホームな感覚というかアメリカ的というか、抱擁したくなるような感覚と、それぞれ個性が異なりますね。アッテンボロー監督はエンターテインメントとしての要素を充分理解しつつ、他者が近づこうとしない、あるいは手に触れようとしない映画を作れる希少価値的な映画監督ですね。自分の人生で影響を受けた人物を容赦なく映画化できるパワーと能力は、見事というほかありません。
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