[コメント] イージー・ライダー(1969/米)
自由を掲げて、社会の不自由さから逃げ出した負け犬達の咆哮。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まず、不自由さと言うモノがあり、それに対した形で自由と言う奔放さがある。
主人公達の持っていた自由を求める心は、 時に憧れもするが、 やはり、自由を求めると言う行為が、現状の不自由さからの逃避である と言う事では、その自由の不自由さを感じてしまう。
しかしそれでも、自由である事の目的を解放と捉えるのなら、 最後のシーンはとても自由を感じる。
何故なら撃たれたその直後、バイクが大破して飛んでいく、 でも、その死体はその場所には見えない。
彼の姿はもうここには無く、どこかに鳥の様に その魂は解放されたのだと言う幻想を心の片隅に感じる事が出来る。
自由の目的が解放ならば、その到着点は死であると言う帰結は虚しくあるが、 「消えて何も残さない」と言う感覚にどこか、 憧れてしまう自分がちょっとここにいたりする。
誰しもが憧れている自由と言う奔放さと、 誰しもが知っている自由である事の孤独さを描いた良作ですネ。
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