[コメント] ドリームチャイルド(1985/英)
かつての少女も年は取る。死期を目の前にしたアリス・リデルの回想は、妄想&記憶&ワンダーランドが入り混じって、せつなすぎ…。
アリスはもう80歳。彼女の心のどこかには「ドジソンの愛は非常識なものだったのではないか(つまり変態だったんじゃ?)」というトラウマがあります。しかも少女らしい無邪気さを武器に、ドジソン先生を翻弄もしたし。そんな老女アリスが死期を目前にして、ドジソン先生の愛を受け入れる過程がせつないんです。まるで人生を閉じる前の儀式のようで。幻想と回想で流れていくラストも走馬灯のよう。はかなく美しく、物語の「アリス」のように少しだけ不気味で、物悲しい映画です。少女アリス役のアメリア・シャンクリーが短い黒髪をしていて、実際のアリス・リデルに似ているのもポイント高い。しかもイノセントで絶妙にコケティッシュ。ドジソン先生役のイアン・ホルムはちょっと老けてないか?(だってアリスの年齢から考えて30代のはず)と思うけど良しとしましょう。ついついいぢめたくなるようなキャラをうまく演じてるから。ジム・ヘンソンのクリーチャーもいい味。個人的にはティーカップくわえたままクカ〜ッと寝てるネムリネズミが好きです。飼いたい(笑)。
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