コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 銀座の恋の物語(1962/日)

ネオンの街・銀座っていう舞台に、青・赤・黄という原色を大胆に配しながら、全く毒々しくならない松山崇の美術装置、蔵原・間宮コンビの画面造形は流石。
町田

確かにカメラがゴチャゴチャ煩さ過ぎるシーンも多かったのだが、色彩が奇麗なので、何となく許してしまえた。

劇中に登場する油絵の素晴らしいことも特筆に価する。鏑木創の音楽もいい。

役者ではやはり浅丘ルリ子と、いつに無くラフなヘアスタイルで画商を演じた清水将夫、おばさん役の清川虹子が印象深かった。裕次郎は画を描く仕種がまっるきりアクション映画だし、ジェリー藤尾は完全に役不足で、ピアノを弾く指も怪し過ぎ。若き熊井啓が脚本に参加していることでも(映画ファンには)有名な作らしいが、確かに彼の長所と短所が満遍なくにじみ出てるね。「さぁ、泣くのはおよし」なんて歯の浮く台詞、熊井でなければ出てこない。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。