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[コメント] Z(1969/仏=アルジェリア)

保守対改革派という二次元論法の根源
torinoshield

保守派の権力者・・・頑固・ずる賢い・立ち回りが上手い

改革派のリーダー・・・柔軟・知識が豊富・生き方に対して不器用

保守派の一般人・・・貧乏な下層階級・騙されやすい・すぐ暴力を振るう・気が小さい

改革派の学生・・・裕福な知識階級・騙されない・暴力を嫌う・人間として大きい

なんてイメージが世間一般にあるようにそのイメージを見事に映像化したのがこれだ。 笑えるぐらい「共産主義万歳」(本人達は社会主義だ!と怒るだろうが)なのはアメリカとソ連の 間をふらふらしていたフランスらしい出来だ。

ところで日本の学生運動世代の報道関係者や政治関係者にもこういうイメージを持っている 人が沢山見受けられる。この改革派をちやほやする風潮、なんとかならんかなぁ、なんて 思うのだよ。でないと自称改革派リーダーが「何故か保守の自民党」から後を絶たないのだ。

時代を象徴する映画であり又この時代に正義の味方側に共感した若者が 今「リーダー」なのだ。ネコも杓子も改革派ってのはこういう何気ない映画なんかが自意識にへばりついた 結果だ。彼らの絶対的な正義感の根源を知るにはこういう映画も楽しい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ジャイアント白田

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