[コメント] 嵐(1956/日)
この映画、屋根上の視点が良いですね。空間描写の中の高さの感覚がちょっと普通じゃない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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屋根の視点でのクレーン移動カットが随所にあるのだが、なんと云ってもラストカットで大きな窓から部屋の中の笠智衆と田中絹代をとらえながら後退移動するカットなんてどこにカメラを据えていたのか判らない奇抜な造型だ。天使かはたまた幽霊の視点とでも云いたくなる。
タイトルの『嵐』とは男やもめが4人の子供を育てる状況を云っているのだが子供を育てた経験のある観客には少々生ぬるいというか、生々しさが足りないという感想を持つだろうが、笠智衆と子供達の自然さが実に良く、全体的な纏まりも良く佳作と云ってよいと思う。
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