ポール・ヴァーホーベンは、世界観に矛盾のない映画を作るので大好きです。この映画もそう。最高のアホ映画。もし、ヴァーホーベンがこの映画で何かを伝えようとしているなら、評価は１ですが、何も伝えようとしていないと感じたので５です。

反戦？　戦意高揚？　ラブストーリー？　青春？　そういった全てをおちょくっているんじゃないでしょうか。だからこそ、登場人物はみんなまっすぐで、正しく親に反発し、正しく恋愛をし、正しく戦い、そしてそういったものを笑いながら、虫は人間を串刺しにする。しかし、そんな虫すらも、人間は正しくやっつけて、憎らしい敵をテレビに写して自分の正義を確認する。なんて痛快な映画なんでしょうか！