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[コメント] 目撃(1997/米)

クリント・イーストウッドはよほどジーン・ハックマンが憎いのか?
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







どうしても『許されざる者』の印象が重なって、イーストウッド監督作品ではジーン・ハックマンが敵役になっている印象が強いですね。どうしてでしょう??

お話の全体の構成としてはボチボチという内容です。

泥棒稼業の父親が、間違って大豪邸に入ったら、大統領(ジーン・ハックマン)の不倫現場を目撃した挙句、大統領のシークレット・サービスが不倫相手を殺してしまうところからお話は始まります。

泥棒稼業を営む父親の娘は検事で、シークレット・サービスや警察から命まで狙われますが、泥棒の父親がそれを影で守ろうするお話ですね。面白いです。

イーストウッドは過去にも『ザ・シークレット・サービス』などで、政治にかかわる映画を撮っていますが、この映画はその続編的な存在ですね。

面白いのは大統領のシークレット・サービスの一人にテレビドラマで大ヒットした『24』で黒人大統領を演じたデニス・ヘイズバートが演じているところ。今回は大統領を守るために暗殺行為に走っていますね。

同じシークレット・サービスをスコット・グレンが演じていますが、彼が印象的だったのは『羊たちの沈黙』で、クラリス(ジョディ・フォスター)の上司を演じていました。傾向としてCIAやFBIなど、政府側の役が多いようですね。良く合っています。

このほかエド・ハリスなども含めて、なかなか味のある俳優陣で固めるあたりがイーストウッドらしさですが、ご本人の個性も失われていませんね。

楽しめる映画でした。

2009/05/04

(評価:★3)

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