コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 評決のとき(1996/米)

黒人と白人の対立・陪審員制度の問題点を、くっきりと描いて見せた点で秀逸。
トシ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







サミュエル・L・ジャクソンの言う「白人は敵だ」という言葉に全世界の「差別」が解決し得ない根元を示しているように思う。 表面上は、「友達」として関係を結んでいても、いざという時になったら肌の色がその関係を、分けてしまうというのが真実ではないか? ではどうすればいいのか、という問題にこの映画は答えを出していない。 その点は不満である。 陪審員制度は欠点だらけの制度のように思うし、日本の裁判にしても似たような問題はあるのだろう。現状の問題点はそのままにして、逆手をとって無罪を勝ち取ったラストはOKである。 しかし、その先に厳としてある課題も暗示する深さには欠ける。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。