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[コメント] 無頼の群(1958/米)

面白い。面白くないわけが無い。ヘンリー・キングのファンとしては擁護したい気持ちが湧き上がる。勿論、見所は沢山あって、四人の無頼達(リー・ヴァン・クリーフアルバート・サルミスチーブン・ボイドそしてヘンリー・シルヴァ)との対決シーンなんかをいちいち上げていけば擁護論もものすることが出来るだろう。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 しかし全体的な印象を正直に云うと、かなり胡散臭い、チグハグな感が否定できない作品だ。

 ま、残念ながら、しかし当然のようにグレゴリー・ペックはこゝでも胡散臭いキャラクターだし、帰結の納得性の無さも問題なのだが、これぐらいのことはどうってことない。私はやっぱりレオン・シャムロイの撮影が題材に合っていないと思うのだ。特に色遣い。ローキーも含めて上品で趣味が良すぎる(これって褒め言葉やん)。メキシコらしくない(これって偏見やん)。ペックのルックスも小綺麗すぎる。ジョーン・コリンズも無駄にいい女すぎる。ということで映画としてともすれば美点になるような部分もプロットと整合しないと違和感が残ってしまう。

 ついでに書いておくと、スチーブン・ボイドとの対決シーンでは、拳銃を抜いて撃つ動作でカットを割る(アクション繋ぎをする)という信じられないような措置が見られる。これは西部劇の見せ場を葬った措置であり、このあたりでも本作の不真面目さを推し量ることができる。

 ただし、上にも書いたが、それでもヘンリー・キングだ。良いシーンは沢山ある。ヘンリー・シルヴァがいいし、唐突なジーン・エバンスの登場なんかもいい。

(評価:★3)

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