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[コメント] 招かれざる客(1967/米)

あの娘の天真爛漫さには殺意すら覚えた(笑)鈍感すぎる!
TO−Y

國民の創生』にも召使の黒人たちは同じ黒人にではなく雇い主の白人に協力するのだけれどこの作品に登場するお手伝いの彼女からもそういったことと同じ意味合いを感じられて皮肉に感じた。

しかしコレはキャスティングが素晴らしい。アメリカのお父さんの象徴みたいなスペンサー・トレイシーを父親役にアメリカ女性の代表キャサリン・ヘプバーンを母親役に(まぁ二人は本当の夫婦みたいなもんだけど)添えたのには当時この作品を見たアメリカの白人家庭では感情移入しやすかったのは容易に想像できる。(恐らく各家庭で白熱した討論が巻き起こったんじゃないかな?)

しかしテーマは全然古くない。今でも通用するし哀しいかな今後100年ぐらい通用するテーマ。その度にこの作品を見た白人、黒人、いやユダヤ人やバルカン半島の人達、世界で異人種間での結婚に対する偏見を持ってる人達の家庭で今日も激論されているのだろう。

「この問題ってホントに劇中に終るんだろうか?大問題だぞ。確かこの作品、あと10分ぐらいで終るんだけど・・・」と時間を気にしながら見ていた私ですが素晴らしかったですね。

(評価:★4)

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