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[コメント] 忍者と悪女(1963/米)

これだけの名優を使って、やってることは忍術合戦。さすがコーマン!としか言いようがありません。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ポーの詩「大鴉」をヒントにリチャード=マシスンがシナリオを書き、それをB級の帝王コーマンがメガフォンを取って映画化した作品。話自体は荒唐無稽も良いところで、まるで80年代の日本のOVAを観てる気分だったが(決して嫌いじゃないけど)、馬鹿馬鹿しいと思いつつも、思わず笑ってしまう。

 更にこの異様に豪華なキャスト。しかも全員顔が濃すぎ。よくこんなの集めたもんだよ。その濃い顔のメンバーが何をやっていたかと言えば、『ハリー・ポッター』も真っ青な(嘘です)魔術合戦!これこそがB級の醍醐味って奴だ。

 それに輪をかけたのがこの邦題だろう。原題の『The Raven』をどうやったらこんな題に出来るんだ?どこが忍者?どこが悪女?いかがわしさ大爆発で、どこを取ってもポーの名前なんて出てこない。DVDのパッケージを見てもいかがわしさ大爆発。そして更に最後はコーマンの伝統と化した古城の炎上で終わる。

 こういうのが時々当たるんで、B級はやめられない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)茅ヶ崎まゆ子[*]

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