[コメント] 栄光のル・マン(1971/米)
「人より速く走ったとして、それが何だというの」
劇中、事故で夫を亡くした未亡人が語る台詞だ。
それに対しマックィーンは、
「いい加減な人生が結構ある。だがレーサーは常に真剣勝負。それだけが人生だ」
なるほど。この台詞こそがこの映画に対する彼の思いそのものであるような気がした。
また、その真剣勝負の度合いは、実際のル・マンの映像を多用した、苦心したであろう画作りからも十二分にうかがえる。
そしてまさにそのレース部分に関しては、彼は映画との真剣勝負に勝ったとも言えると思う。
さらに台詞は続く。
「走っている時の前や後は待ち時間だ」
これも言い得て妙だ。そしてこの台詞どおり、映画自体も走っている時の前や後が待ち時間同様になったのが惜しい。
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