最近のオリバー・ストーンは、イマドキな映像テクニックばかり目立っちゃってる。かといって、「プラトーン」や「７月４日に生まれて」の頃のようなクソ真面目な説教臭さに戻れと言ってるわけではないが・・。 しかし、どっちが良いのかと聞かれれば後者かも。

撮影の人は「ヒマラヤ杉・・・」や「救命士」もやってる。どーりで好みの鮮やかな色使いとライティング。それから、なんと音楽はエンリオ・モリコーネ！つっても彼自身のスコアより、リッキー・ネルソンとかのカントリーソングの挿入歌のほうが効いている。

かなり陰惨なドンデン返し合戦だが、ユーモア交えて軽い乾いたタッチで見せる。おかげで心に残るものが無い。もちろん役者の見せ場もたっぷりですごく楽しめたのだが、オリバー・ストーンというと固定観念で、一発ガツンとやられるのをつい期待してしまう。

以下ネタバレ・・ラストで、のたれ死にしてるオネーサン、瞼がかすかに動いちゃってるよ。死体のシーンは長回ししないでください。もっと気をつけないと・・。