コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 霧の旗(1965/日)

話の設定は多少強引であるが、クライマックスに至ると最早そこは気にならなくなった。主要人物2人の対決が全てだが、残りの人物の描き込みは甘く、そこはちょっと残念ではある。☆3.8点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ついこの間「手のひらの温かい人は心が冷たいんだよ」と女子中学生に言ったら、「そーなの?」と初めて聞いた風だった。1965年当時なら常識だよな。

最初はクソジジイにしか見えない滝沢 修が、愛人を救う為に必死になる所で観ていて何故か心が救われた。流石は滝沢修と言うべきか、俺でも新珠三千代の為ならどこまででもすると言うべきか。まぁこの老弁護士は若い頃はもっとマトモな人物だったのだろうな。だからこそ新珠も惚れた、と。

そんな滝沢「先生」を世にも恐ろしい方法で罠にかける若き倍賞千恵子。まさに女を賭けた復讐譚だが、俺はこの映画はもっと狂気に満ちたオドロオドロしいものかと思っていた。倍賞の演技と山田洋次の演出は主人公を徹底的に淡白に、そして少し寂しげに描き続ける。幼い容貌を残しながら演じ切る倍賞には舌を巻いた。

     ◆     ◆     ◆

あとね、・・・

兄の利き手の事、妹はハッキリ言ってないよね。あの時、妹は別の意味で「ガーン!」ってなってたりして…。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。